スキップしてメイン コンテンツに移動

パリの市民コンセルバトワールの話 その2

さて、今回は、娘に関しての話をしたいと思います。

娘は、こちらでいうCPのクラス、小学一年生で、主人の電話攻撃?の甲斐もあり、私達が住んでいる区のコンセルバトワールで、エヴェイユのイニシエーションクラスにまず登録することが出来ました。そのクラスでは、一年間、歌を歌ったり、四分音符等を覚えたり、リズムをたたいたり、ダンスをしたり、楽曲を聞いて絵に表現したりという、日本でいうリトミッククラスのようなレッスンを週一回受けていました。

その後、1年間の合唱とソルフェージュ(楽典)のクラスと楽器選択のアトリエを終えて初めて、ハープの選択をすることが出来ました。

それと同時に、バレエのクラスも登録が出来たので、楽器のレッスン、ソルフェージュの授業に、合唱クラス、そしてバレエのレッスンとなり、登録したコンセルバトワールに殆ど毎日のように通うことになります。

次の年からは、バレエのクラスも週二回になり、時間選択のやりくりに頭を痛ませていましたが、2年程続けた後、ハープを始めてから早2年目でアンサンブルのレッスンも入ることになり、あまりにもコンセルバトワールの授業時間が増えたので、結局2年でバレエはやめることになりました。

ハープの音楽活動の方が、とても忙しくなってきたというのもあります。

ハープを始めてからと言うもの、初年度から国内コンクール出場や、色々な企画に参加していたので、週末さえ無い時もありました。

ただ、本当に情熱を持って活動している熱心な先生に魅了されつつ、言われたことや、やりたいことをやって来たというのでしょうか。

その御陰もあり、ハープを始めて3年目の10歳のCM2で、地方音楽院との特別時間割コースに進めることになるのですが、その話はまた今度にしようと思います。

先生によっては、コンクールも全く参加させない、他での活動等もあまりなく、同じ楽器をしている生徒同士でもそんなに知らないようなこともあるようですが、何か疑問や問題等があれば、先生の数の多いピアノやギター、バイオリンなどの楽器は、希望を出して、受領されれば、先生を変えて頂くことも出来る様です。
やる気さえあれば、オプションで二つ目の楽器専攻をしている生徒もいます。

何故、娘のお稽古事に音楽を選んだのかは、私自身が音楽が好きだったことから始まり、娘の小さい頃からずっと色々な歌を歌ったり、音楽を聞いたりして来たこともあるのですが、フランスの学校の音楽教育が、日本のようにあまり重視されていない、という事実を知ったからです。

そのフランスの学校での音楽教育も、最近議題にはなってきているようで、聞く所によると、今年度から、また色々と変化が見られているようではありますが。。。

コンセルバトワールは、はっきり言ってしまうと、ただのお稽古事ではないと思います。
日々のコントロールや試験がきちんとあるし、出欠もちゃんと付けられます。
ただ楽器のレッスンだけではなく、ソルフェージュや合唱、アンサンブルなど、グローバルな視点で音楽を学べて、本当にやらせてみて良かったなと、最近つくづく思うのです。

ただ、中学生になると、毎日の勉強及び宿題の量などが増えて、コンセルバトワールを続けるのが大変になってくると聞いているので、残念ながら、中学生で一度離れてしまう生徒も少なくないのが現状のようです。

コメント

このブログの人気の投稿

パリのおしゃれな丼もの屋さん "Yamaya"

こちらで仲良くなった日本人の御友達が、パリで、日本食のおしゃれな丼もののレストランを、晴れてオープンしたので、オープン日の今日、早速お邪魔して来ました〜! お店がオープンする前から、色々見せては頂いていて、どんな風になるのかなあと楽しみにしていたので、本当に待ちに待った今日という感じでした。 娘が注文した鳥つくね丼ぶり。 おしゃれな容器に野菜もたっぷり、お味噌汁も具沢山です。 私は、お魚の鯛丼ぶりを。 お野菜等の良い香りがして、風味豊かで味わい深い鯛丼ぶりを頂きました。 抹茶アイス最中をデザートに。 他にもほうじ茶ケーキ、抹茶ケーキなどがあります。 世界最古のデパートと言われる、ボン•マルシェから徒歩ですぐの場所にレストランはあります。 メトロの駅も13番線、12番線、39番及び70番のバスでも行けます。 場所は、パリ7区、バビロン通りの58番地です。

パリの市民コンセルバトワールの話 その1

どれくらい、皆さんが興味があるのかはわかりませんが、フランス、特にパリ市のコンセルバトワール教育(音楽院)の話をちょっとしたいと思います。 まずパリ市は20に及ぶ区に分けられていて、1、2、3、4区はソントル(中央)と呼ばれる1つの合同コンセルバトワールとなっているので、区のコンセルバトワールは市内で合計17カ所にあります。 パリ市民なら、受け入れ枠の中でさえあれば、どこの場所でもコンセルバトワールに所属できるのですが(例えば、15区在住でも7区のコンセルバトワールの方が家から近くて、そこで受け入れ枠があれば入る事が可能です。そして、各コンセルバトワールによって、有名な先生とか、自分がつきたい先生が了解してくれた場合には、市内の別のコンセルバトワールに所属していたとしても、そちらで授業が受けられることもあります。)、ただ、市民の需要に大して供給枠はとても少ないので、席確保のための倍率はかなりのものです。 以前はかなり長い期間、登録日開始当日に、夜中くらいから並んで席確保をする親御さんがいて、それが多々問題になり、私達の娘の時は朝の8時から電話受付でした。そして、それも問題になり、その後はインターネットで登録後、くじをして当選した人が晴れてコンセルバトワールに入れることになりました。 区のコンセルバトワールは、エヴェイユと呼ばれるイニシエーションコースから始まるのですが、そこから席の確保ができなくても、毎年募集があるので、応募は必ずできます。 既に、個人で楽器などを習っている子供達は、オーディションを受けて合格し、枠さえあれば入ることもできます。 ただ、授業でまず、楽典を一年取ってから初めて楽器選択ができるのが公けにされている規律なので、そこで、楽典と合唱クラスを選択してから一年後初めて楽器にありつけます。それが、こちらでいう、CE2のクラス、8歳になったときです。 楽器選択に関しても、まず合同アトリエで、色々な楽器の存在を知った後に、希望により最低3つの楽器の小人数制のアトリエを取って、実際に希望する楽器に触ってみたり、担当の先生とお話ができたりとした後、その年に空いた席の枠と、楽典のテストの成績や出席日数などが関係しているのでしょうか、三つまでの希望を出してから、事務局が受け入れの受諾をするまで、実はどの楽器が出来るようになるのかわか

フランスの子供の託児事情

何だか、バタバタしているせいなのか、なかなかブログが書けずにいる最近でしたが、今日はフランスの子供の託児事情に関して少しつぶやきたいと思います。 今でこそ、日本では、結婚してからも共働きを続けるご夫婦が増えて来たようですが、フランスでは、女性が働くのは当たり前の所があり、子供を持つ結婚した(事実婚なども含め、ここでは結婚した状態ということで)女性であっても、初めて会った時にはまず、“あなたは何の仕事をしているの?”という質問が毎回のように投げかけられる次第です。 つい最近までは、結婚した女性は働いてはいけなかったという法律があったようで、その事を初めて耳にした時の私の驚きようったらありませんでした。 今は現在進行形で、女性のキャリア、社会での地位の獲得など、皆さん頑張られています。 と、いうことで、子供を産んだ母親達が、どのように子供の面倒を見ながら、働いているのかを少しご紹介できたら、と思います。 まず、妊娠6ヶ月目になると、子供の預け先がない大体の人達は、保育園に入園するための申請を自分の住む区(パリの場合)や市に申請します。生後2ヶ月から3歳まで、朝7時半から19時までの間、保育園に預けられるので、各ご家庭調整して預けています。保育費は各家庭の収入によって異なります。 保育園の人気は高いので、残念ながら誰でも入れることができないのがパリです。双子などや上の子供が既に以前通っていた、というような事実があると、話が早いのもフランスですが。。。で、次に考えるのが、託児所とベビーシッターや保育ママさんなどを利用することです。 託児所は多くて、丸2日間と半日又は5半日預けられます。ただ、これも働いているお母さんが実際には優先されます。こちらは6歳までです。生後6ヶ月か1年位から預けられますが、その託児所の受け入れ態勢で入れる条件も変わってきます。例えば、子供が歩き始めてから、という条件があったりもします。 Jardin d'enfantsジャルダン•ダンファン(2歳から6歳までの幼稚園のような、でも遊びが主の施設)もありますが、3歳になると、みな幼稚園が始まるので、預ける方達を見ていると、幼稚園に入る前の社会性を身につける場所として、少しの間行かせる親達が多いのかなという感じです。ただ、幼稚園は義務教育ではないので、そのまま小学校に