国営フランスラジオ放送の試験の最中に、今度は音楽院の方の仮登録が始まっていて、試験日とその順番の発表などが全て公けに公表されるので、まずはちゃんと登録されているかどうか、ドキドキしながら、その発表を待っていました。 その間に、二つのハープのコンクールがあったり、アンサンブルの音楽劇があったりと、もう本当にめまぐるしい日々で、娘も遊ぶ時間が、殆どなくなってしまっていました。 今から思えば、9歳にして、それなりにすごい日々を送っていたと思います。 そして、これが受験と言うものなのか、、、とふと思ったりもしました。 音楽院の方の第一次試験は、最初から10人の審査員の前で、選択した曲を、その場合わせのピアノ伴奏付きで、最後まで暗譜で歌うテスト、リズムテスト、くじ引きで与えられたテキストを音読するテスト、短い面接でした。 フランスラジオ放送の時には、審査員もそれぞれが、志願者の書類を山済み状態で机に並べ、色々その都度チェックしていたようなので、娘によると、じーっと見られる時間が少なかったのもあったのでしょうか、そこまで緊張しなかったようですし、わりと楽しかったようなのですが、音楽院の方はなんと志願者リスト、紙一枚だけで、10人の審査員がとても真面目な顔をして、試験を受ける娘の審査を一心にしていたようなので、娘もかなり緊張したようです。 志願者のレベル自体もフランスラジオ放送よりも高い雰囲気があり(既に何らかの形で合唱団に入って色々と経験していたり、楽器などでも、既に音楽の経験があるような子達が多く志願していたようです)、合格発表までは、本当にドキドキの毎日でした。 当日の試験に遅れが出ていたので、その日の夜に合格発表があるかわからなかった為、ずっと結果を気にかけていてくれた先生が、帰り道で音楽院を通るから、仕事の後に一応立ち寄って見て来てあげるわよ〜と有り難い提案をして下さったので、試験日の次の日の朝に、結果を見に行こうと思っていた私は、夜になって先生からの朗報が入った時、既に寝ていた娘を起こして、先生と主人と娘と、その喜びをみんなで分かち合っていました。 さて、次は第二次試験、ソルフェージュ(楽典)の試験です。 これは、第一次試験に合格した生徒のみで、志願者みんなの前で口頭で答えるものだったようです。このテストを受けると晴れて音楽院に合格します。