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声楽(合唱)選択の特別時間割コースについて

つい先日、娘の所に後輩の吉報が1つ入って来ました。

昨年、残念ながらダメだった声楽での特別時間割コースの受験に、今年は既に1つ合格したとの事です!

以前に、このブログでも少しお話したかと思いますが、声楽(合唱クラス)などが特に専門に学べる、パリ市内で可能な特別時間割コースは、主に下記の通りです。
こちらは、現時点(2019年4月)で私が知っているもののみになります。

Maîtrise Populaire de l'Opéra Comique

Maîtrise de Notre Dame

Maitrise de Radio France

Maîtrise de CRR de Paris

受験をして、いよいよ入学が決まると、半日が学校、半日が音楽の授業というような形態の生活が始まります(各機関で若干形態が異なるようです)。
特に、歌選択の場合は、合同練習&レッスンがあるので、午前に学校に行き、午後が音楽院または他のメートリーズの時間となることが殆どのようです。

それぞれの機関毎に、特徴があるので、カリキュラムの内容を調べたり、実際にオープンキャンパス、コンサートなどを事前に見に行くことをオススメします。
特に、実際に通っている生徒達やその親達から話を直接聞くのが、現状も良く分かるし、一番の参考になるようです。

さて、オペラコミックは、演目にミュージカルが多いので、演劇やダンスのレッスンなどがあるのだとか。声楽的には、クラッシックよりもミュージカルボイスが主のイメージがあります。こちらは、YouTubeでも活動の様子が見られるようになっています。

国営ラジオフランス放送合唱団では、ラジオの収録やオーケストラとのコンサートも多く、バカンス中にも各練習やリハーサルがあったりします。
そして、最終合格決定の面接時には、予め、協定事項の書類に目を通して、細かい決まり事に親が同意しなければなりません(子供でも仕事の契約書に近い感じです)。制服等も支給され、16歳以降から使える報酬なども入るようです。前の日にコンサートで遅くなると、次の日の学校の授業等もある程度考慮されていると聞いています。

ノートルダムは、楽曲にやはり宗教曲が多いようですが、授業に、音楽史や演劇などもあり、なかなか幅広く学べる様子。ピアノはオプションで別途費用がかかるとのことです。

声楽の道を、長い目で見るならば、音楽院の名がついたパリ地方音楽院の選択がいいかと思います。
もっと先へ、上へ進みたい場合への道が確立されているからです。
特に今年からは、コーチング•ボーカルや、体表現のレッスンが隔週で始まったこともあり、より一層高度な学習内容を目指しています。
他の機関で、メートリーズに所属して経験を積んだ後、受験し直して、音楽院に入学し、上を目指す人が多いのも特徴の1つです。

以上4つの機関のうち、メートリーズは年間でかなりの数のコンサートを実施しています。(ちなみに、今年度、メインで活動している、音楽院の娘の所属クラスは、昨年の10月から現4月の時点で、既に12回ほどのコンサート等を開催しています。)
実際に、CRRの音楽院だけで述べると、イベント活動数はもっと多くなります。
それは、ピアノや歌唱のオーディションと呼ばれる公聴会(発表会)などが加えて入ってくるからです。その他、その年毎のイベントのテーマに寄っても変わってきます。

この他にRognoni(ロニオニ)という公立学校でも、午前又は午後で特別時間割コースを持っています。
こちらは既に、予め芸術関係の所属機関が決まっている場合に、学校だけ通いたい時におススメです。(例えば、CRRやRadio Franceの試験を受けて合格した場合は、既に決められた提携学校があるので、こちらのロニオニに通うことは出来ません。)

日本語クラスで有名なパリ16区のラ•フォンテーヌにも特別時間割クラスがあり、国営フランスラジオ放送のメートリーズとパリ地方音楽院の生徒達、そしてパリ市民音学院の登録者も入学できます。学校と提携している機関に登録をしていない場合は、書類審査だけではなく、入学試験もあるようです。

特殊ケースとして、音楽院等に合格しても、毎日学校に通わないで、自宅で、通信教育を受けている生徒達も若干数ですが見られます。
こちらは、国が認定した通信教育機関に沿って家で学習し、決められた音楽の授業などの時のみ所属している機関に通います。
特にコンサートや試験などがあると、そのリハーサルや練習の量も増え、コンサート自体も夜遅く終わることが多いことから考えると、子供達の体力持続のためには優しいやり方と言えますが、こちらは賛否両論色々あるようです。















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