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子供の歯科矯正

娘を妊娠する前と産まれてからにかけての3年間、実は私はこちらで歯科矯正をしていました。
私の八重歯が以前から気になっていた主人に、ずっと強く薦められていた事もありますし、やはり歯並びが悪いと歯磨きをしても良く磨けないままで、虫歯になりやすかったからです。

親知らずと前歯の一部を全部で8本(!)も抜いてからの歯科矯正となったので、始まりから終わりまでが、結構な長丁場でした。

かかりつけの歯医者では、親知らず等はぬけなかったので(外科手術のできる歯医者と、できない歯医者があるようです。)、同業者で手術室もある所へ紹介され、そことかかりつけ両方に通いつつ、抜歯が終わると今度は、やっと歯科矯正医師の元に紹介されました。

そこでも、頭蓋骨(?)のレントゲンや歯のレントゲンを取ったり、歯型を取ったりと、始まるまでも色々時間がかかり、やっと矯正器具を付ける時が来ましたが、何だか、いつも痛かった、痛みどめばかり飲んでいた記憶があります。

結局2年間、矯正器具をつけて、その後器具を外した後は、自分の歯型に合わせて作ってもらった透明の器具を、最初は御飯を食べない間、そして夜、最後は夜のみつけて、3年間の矯正期間が無事終了しました。

その後は、一度だけ日本でかなり前に治療してもらっていた詰めた所の歯が虫歯になっただけで、この10年以上、矯正してから虫歯なし、ということで、やはり歯並びの大切さを今では痛感しています。

さて、前置きが長くなりましたが、この夏の終わりから、娘も歯科矯正を始めています。
早いと、幼稚園くらいから、あごの矯正から色々始める子もいるようですが、娘は、乳歯が全部生え変わったのを待ってからの、歯並び矯正となりました。

既に矯正器具を付け始めてから、2度目の検診も終わり、今は小さな輪ゴムも自分で付け始めています。



最初に頂いた矯正キットと先日頂いた小さな輪ゴム。



これは、全部終わった時に頂いた矯正前の私の歯型です。すごいガタガタだったことがよ〜く分かりますよね。。。(お見苦しくてすみません💦)

娘もレントゲンや歯型を取って、今回はすぐにその歯型ももらってきたので、大切に保管しています(笑)。

子供の場合は殆ど保険が戻るという話でしたが、入会している共済や選ぶ歯科医師にもよるようで、我が家は、半年毎の支払い合計額から四割程度の自己負担があります。
それでも、16歳になるまでは、医療保険の払い戻しが効くフランスです。

徐々に思春期に入り、見た目が少し変わる矯正を最初に娘は嫌がるかと思っていましたが(先生も始めに器具を付けた時に、すごく娘を気遣ってくれていたようです、笑)、何となく大人への一歩と思うのか、周りもみんな矯正してる子が多いからか、痛い時は確かに大変ですが、楽しんでる様子が伝わって来るのでそれも不思議です。

固いものや粘りっこいものは、殆ど食べられないでいる娘ですが、無事に奇麗な歯並びになるよう、願っています。




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