最近の物騒なパリ

もう皆様もニュースなどでご存知のことかと思いますが、先日パリで物騒なテロ事件が発生しました。

２０１５年１月７日（水）。
新年が明けて、月曜から新学期で子供達の学校も始まり、冬の大セールが始まったその日に、その事件は起きました。

今回の新聞社は、以前から色々と標的にされてきた会社らしいのですが、実際は、こんな新聞あったっけ？というくらい、私達には全く身近ではなかったので、あとで、色々と記事を読んで事の重大さに驚いていた次第です。

そして、犯人は逃走中のまま、次の日にパリ南郊でまた別件の発砲事件も起こりました。

この水曜の日から、警戒体制がとられ、学校や、公共の施設などのあちこちに、注意喚起の張り紙がなされ、パトカーのサイレンやヘリコプターの音が鳴り止まない状況の中で、私達一般市民は、ある一種の強迫観念を抱えながら、毎日の生活を送っていました。
在仏日本大使館からも注意喚起の通知が何度もメールで届いていました。

学校でも、子供達に先生からの説明があり、子供によってはショックを受けていて、心配している親御さんもいらっしゃいましたが、それぞれの事件現場が私達の住んでいる所から距離があった御陰もあったのか、子供達はあまり実感が湧かないのでしょうか、普通に子供同士の話題でそれも結構詳しく話に上がっていました。

ただ、では実際こういう時にどうしたらいいのか、という対策は特に取られてはなく、今までよりも周りに目を光らせながら、普通に生活していく、という感じです。
注意するのは、人が集まる所はなるべく避ける、不審物は即、通報するくらいでしょうか。。。

そして、この事件があって、思い出したことがあります。
それは、以前私がまだ東京でOLをしていた時に起きた、地下鉄サリン事件です。
あの時の怖さを思い出しました。
出社した朝、後からメトロで出勤して来た上司達が青ざめた顔で、TVのニュースをつけていた、あの状況を。。。

９日の金曜日の夕方には、人質をとって、立てこもっていた犯人達も警察の力によって射殺されました。。。
それでも、引き続き、警戒体制は外されていません。

今日１１日は、共和国の行進といって、リピュブリック広場から、以前私達も住んでいたナシオン広場まで、大規模なデモ行進が行われる予定で、既に、何駅かのメトロの駅も閉鎖され、警戒もされています。

子供を持つ親になって強く思うのは、今後の未来が明るく、子供達が健やかに成長してくれることなのですが、今のこういう物騒な社会を作っているのも、まさしく私達大人だと言う事。。。
全く、どうすればいいんでしょうかね。。。