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9月, 2014の投稿を表示しています

1937年製の電話用コイン

実は何を隠そう、何時頃からなのか、私はオールディーズが大好きで、高校生の時に初めて、親に了解を取った後、自分のおこずかいの月賦払いでアルバム大全集を購入したことがあります。ポールアンカ、コニーフランシス、ドリスデイ、プラターズ、チャックベリー、ライチャスブラザーズ、などここに挙げきれない数の方達のいわゆる名曲を毎日のように聞いていた次第です。 当時、ダスティ•スプリングフィールドの(後にエルビス•プレスリーもカバー)“この胸のときめきを”という歌の題名が付いた哀川翔さん出演の映画を観に行き、確かこれを作ったか参加したかで知ったケントスグループのライブハウス(ダンスホールだったかしら?)に手紙を書いたら、そちらのアルバムレコードをわざわざ送って下さり、成人したら、ぜひお店にいらして下さいねという言葉とともに、とても感激した覚えがあります。。。(残念ながら今は、大事に持っていたはずのそのお手紙とレコードももう手元にはありませんが。。。) さて、前置きはこれくらいにして、私のレトロ好きはどうやら音楽から始まったようです。(笑) 主人がいつ、どこで手に入れたのか、1937年頃に使われていた電話用のコインが、先日アパートの片付けをしたら出て来ました。 今では、スマートフォンが出回り、公衆電話もカード式の時代。このコインは凹凸があって、面白いなあと思います。なんだか哀愁も感じます。(笑) ダイヤル式の黒電話も今では趣きがあっていいですよね。。。 そしていつか、ジュークボックスを手に入れるのが私の夢の一つです。。。

パリ生活の一コマ 小学生の学習内容

教育の話を続けて来ているので、今回はフランスの小学生が、実際どんな勉強をしているのかを少しご紹介したいと思います。 まず、娘はこちらでいう小学3年生、CE2(Classe élémentaire deuxième année)に今年の9月から所属しています。 一クラスの人数は大体25人〜30人の学校が多いようです。 小学校の場合は、学年の最初に担任の先生と保護者達が集まり、その年1年の学習内容や取り組み予定の会議が開かれます。 先生によって時間割や学習の進め方が全く違うのですが、今年の娘の担任の先生は全てにおいてきちんと細かく説明して下さる印象がありました。 最初の1ヶ月間は、前年度の復習期間に当てられていて、生徒がどれくらい学んだ事を覚えているか、理解しているかの調査期間でもあるようです。 主にかいつまんで説明すると、小1で、まずは読めるようになること、ある程度正確に話せること(口頭で現在形、未来形、過去形が使えること)、それから、年度末までには文字や分を間違えずに写したり、書けるようになることが目標です。そして、足し算や幾何学、100までの数字を知ること。詩の暗唱、週1で英語、などなど。 小2は、そこに引き算、かけ算が5の段まで加わり、1000までの数字を知る勉強に加え、仏語では、ディクテという先生が読んだ分をそのまま書き取るという勉強が始まります。昨年は宿題として出された文章を覚えた後、授業中にそのまま自分で書き取るという自主的なディクテ?作業がありました。動詞の活用(conjugaison)も始まります。そういえば、計算機の使い方まで授業で行われていました。 さて、小3です。9月中は足し算などの復習をしたり、詩の暗唱や、単語のみのディクテ(書き取り)、単語の単数•複数形の違い等の勉強が行われていました。二葉の勉強や1年が何日あるのか、などの勉強もしています。 今週から、文章の自主ディクテが始まる事になり、その内容がとても興味深かったので、こちらに抜粋したいと思います。 フランス語が読める方はもうお気づきでしょうが、そうです、以前勉強したことや、これから勉強をする内容のものが仏語の文章になっています。これは、一石二鳥!書き取りの勉強をしたら、地理や科学、規律などの勉強まで出来てしまいます。(笑) そして、フラン

パリ生活の一コマ 学校教育編 続き

前回は、学校教育についてちょっとお話しましたが、今日もその続き(実際の家庭の懐事情なども)を少しさせて頂きます。 今、娘が通ってる小学校は公立学校です。幼稚園も公立でした。 ちなみに、私立の学校(ミッション系やバイリンガル校)なども、もちろんあります。 さて、公立校は基本的に無料です。(大学は登録料が必要なようですが。) 給食や学童などに残る生徒には、別にその支払いが要求されます。 これも、毎年支払う税金の額によって変更があり、例えば給食一食の料金が8段階に別れていて(今年度はカテゴリー8が約520円、カテゴリー1が約14円です。)、毎年時期がくると、学校公庫のような所に割引申請に行き、そこで作成した書類を学年初めに学校長に提出します。 学校自体の活動費などのためには、毎年各家庭で任意で寄付をし、集まった費用で新しい用具を購入したり、遠足などの為に使ったりという仕組みもあります。 家族手当というものを貰えると認定された家庭には(大体子供二人以上で、両親の稼ぎが一定条件を満たしている家庭が申請をして受理された場合)、小学校に入る年から毎年度初め、1年分の学用品や必需品を買うための給付金も出ます。 フランス人は基本的に倹約家が多いので、自分の子供が大きくなるに連れて、洋服やオモチャ、本などをフリーマーケットに頻繁に出し、安く譲ったりします。 無駄を省いて、エコロジーにも繋がるこのシステム、いつも参考になってる次第です。 我々も一度だけ参加したことがあり、特に子供関係のものは、かなりの安値でしたが(笑)、本当に良く売れたのを覚えています。 実際の生活も実はとても質素な方が多いです。一日に一度お肉類を食べた場合(特にお昼時に)、夕食は軽めのスープかサラダ、あってもパスタだけとか、です。 多食な日本人、美味しいもの好きな美食家日本人には耐えられそうにないのですが、これがスレンダー体系を保つためにはどうもいいようで(一杯の赤ワインを飲むのもいいらしいですが)、最近私も実は参考にしております。(笑) ただ、ユーロの導入によって、フランス人の生活レベルは下がったのではないかと思うことは多々あり、教育にお金がかからないと言っても、子供がいればやっぱり色々とかかることは多く、実際は大変な方が多いのではないかと思うのは私個人の意見です。 さて

パリ生活の一コマ 学校教育編

我々には、小学3年生になるパリ生まれの娘がおります。(←パリ生まれを強調してしまいました!笑) この9月から、御陰さまで無事進級し、新しいクラス、先生になりました。 そして娘が大きくなるに連れて、フランスの教育事情を少しずつ学んでいます。 と、言う事で、今日は学校関連についてお話したいと思います。 (小学校と幼稚園がお隣同士。この写真だと良く見えませんが、繋がってる奥の方が小学校です。) 幼稚園3年間(義務教育ではないのですが、その年に3歳になる子供の殆どが通っている模様)、小学校5年間、中学校4年間(16歳までが義務教育です)、高校3年間、大学は学びたい分野やディプロマによって年数もそれぞれです。 去年から、フランス大統領オランド氏の新教育計画で、水曜か土曜の朝にも学校の授業を介入し、その分一日の授業時間を軽減しようとなり、時間割に大幅な変更が出ました。 ちなみに、娘の今年の時間割りは、以下の通りです。 月曜日=8時半〜16時半 火曜日=8時半〜15時 水曜日=8時半〜11時半 木曜日=8時半〜16時半 金曜日=8時半〜15時 ご家庭の都合によって、終了時間は様々です。 火、金の15時からは学校内でアトリエという名のリクリエーション活動ができ、 16時半以降は、エチュードという、持参したおやつを食べたり、宿題を終わらせたい子は終わらせる時間となります。安全のためにアニメーターが監視していて、18時きっかりに終了です。(幼稚園は、おやつが準備されていて、学校にもよりますが、大体最終18時半まで預けられます。。。) 以前は水曜一日が学童保育でしたが、時間割変更適用で、午後だけとなりました。 高校3年が終わると、バカロレアと呼ばれる大学入学総合試験があり(ここに哲学のテストが!)、成績が良くても、第一希望が通るとも限らないようで、20校以上ものリストをバカロレアの受験前(!)に提出して、場合によってはコンピューターのくじ引きで入れる大学が決まるところがあるのだと、先輩ママさんからお聞きしてびっくりするということが最近ありました。 勉学の平等さを基本理念に、学生団体が全ての学生に学ぶ権利を!と掲げている記事をそういえばどこかで読んだような。。。でも、一生懸命勉強して良い点を取った挙げ句に、第一希望に入れない場

クリニャンクールの蚤の市

パリのメトロ4番線に乗って北方の終点、Porte de Clignancourt(ポルト•ド•クリニャンクール)という駅で降車し、徒歩10分もしないところに蚤の市はあります。 Marché aux puces de St-Ouen(サン•トゥーアン市の蚤の市)と言う名でフランス人の間では知られているようです。 蚤の市とひとえに言っても、こちらは14区域に別れていて、色々な店舗があり、 我々のお店はそのうちのVernaison(ヴェルネゾン)という場所にあります。 入り口がいくつかあって、そのうちのひとつがこの写真。ロジエ通り(rue de Rosier) からの細道です。 我々のお店は、この蚤の市の↑地図のすぐ近くにあります。 通常、土曜日、日曜日の9時〜18時までと、月曜日の10時〜18時まで、一般公開していますが、実際にお店が開店するのは、10時、11時頃が多いようです。 現在、主にお店に出ているのは私の主人。 私は商品の調達や、ネットオークションなどに参加、各々の書類手続き等、秘書的存在兼、縁の下の力持ちの役割をしています。 当初は、月曜日に私がお店に立つ予定でしたが、残念ながらまだそれはもう少し先の話になりそうです。 今の所は土日を主に開店しています。 蚤の市の醍醐味は価格交渉が可能な事。 去年から、規定で全ての品物に値段を付けて表示することが各お店に義務づけられていますが、そこから、自分が欲しい価格を指定して、お店の人と交渉することが出来ます。 観光客が多くいらっしゃる中、日本からの仏語を話さない方達が、価格交渉に躊躇してる時に、うちの主人は少し日本語が話せるので、日本語で話かけることも出来、お客様に驚かれることも多々あるようです。。。 もしも、今度パリで、蚤の市巡りをされる予定の方はぜひ一度、我々のお店にいらしてみてくださいね!

アンティーク(骨董品)とは

今日は、いわゆるアンティークについてのお話をちょっとしたいと思います。 アンティークと言うと、100年以上経過した手工芸品、工芸品、美術品、あくまでも古いこと、希少価値の高いものを指しています。 現在は、複製されたものや、アンティーク風のものたちが一杯出回っていて、一歩間違えば、偽物なんかもあったりするところを、どうやって見極めて品物を探しあてていくのかが、一番の課題です。 本物を見つけ出すのには、まず出会いの運と目利きの力が必要です。 そして、たとえ珍しいものを見つけたとしても、それがまず何で、何に使うものなのか、何時の時代のものなのか、どれくらいの価値があるものなのか、作者は誰なのかと言うところから調査が始まります。 時々、鑑定士に出す事もありますが、実は鑑定士さえも知らないものは一杯あるのが実情のようです。。。 我々のお店は、主に古物商として、ブロカント(古いガラクタたち?)、ビンテージ物、そしてアール•デコ、アール•ヌーボーの品物を取り扱うようにしています。 無事に開店にこぎ着けたといっても、もちろん終わりは無く、時間さえあれば、掘り出し物を探す旅は続く毎日です。 ここで、開店当初に来て下さった、初めてのお客様が購入して下さったものをご紹介しますね。 19世紀後半から20世紀初めの黄色の花瓶(オパールガラス)。 ムラノガラス、ベニーニ。 両方とも、色合いがとても奇麗で、私も気に入っていたものたちですが、イタリア人のご家族の元へ旅立ちました。 次回は、クリニャンクールの蚤の市について、ご紹介したいと思います。

お店開店までのお話

今年の2月から、クリニャンクールの蚤の市の敷地の一部に、主人とアンティーク雑貨の小さなお店を持つ事になりました。ちょっと前から、御友達のお店を手伝っていたことで、色々な出会いときっかけが重なり、有り難い事に話が進んで行ったのです。 アンティークと言っても、奥は深く、日々勉強、精進中の我々ですが、どんな感じで、自分たちのお店を開店させることが出来たのか、少しこちらでご紹介したいと思います。 当初は、まだ空っぽの店内。(写真を撮る主人の姿が、笑) 1月始めの引き渡しの予定でしたが、前任者の都合により、月末となり、色々なことが遅れていて、ちゃんと開店出来るのかどうか不安な日々。 とにかく我々が住むアパート内は、しばらくの間凄い状況に。。。 お店の経営といっても、何も知らない私達。唯一、販売経験が何度かある私でも、品物が充分にあるのかどうかさえ、最後までわからない状況で、全て、手探り、そして手作業で少しずつ準備を進めて行きました。 そして、丁度、主人のお誕生日一日前に、無事開店する運びとなりました〜。