マクロン大統領のテレビスピーチ

年末が近くなり、クリスマスのイルミネーションが綺麗になってきたフランスでは、既に四回に渡って、黄色いベスト運動のデモが行われています。

最初の目的だった燃料費の税金の値上げの反対から、話がどんどん広がっていて、一体誰が本当の目的で動いているのかが、一瞬分からない感じがありました。そして、デモがどんどん暴徒化するに連れて、パリや他の都市が週末になると凄い状況になり、一般の仏人たちも平安なデモ運動をするようにとの声が上がるようになりました。

政府が暴徒化をなるべく防ぐための準備をしてはいたようですが、デモをする事前に公けでの申請がされていなかったために、一体どの団体がどこでデモをするのか、シャンゼリゼ大通り以外の場所は、余り把握できずらい状況だったようです。

デモに便乗して、高級住宅街や繁華街以外でも、物や車が壊されたり、お店のガラスを割って品物を盗んだりという事が続いて起きてしまいました。
交通機関も麻痺していて、閉鎖されて使えない駅がかなりあり、私たちもその影響を受けました。

いつまでこの運動が続くのかなーと思っていた矢先に、昨夜全国に向けたテレビ放送で、マクロン大統領からのスピーチがありました。

その発言は、つもりに積もった仏国民の労働者たちの気持ちを組み取ってはいるようでしたが、全国民、全レベルでの労働者に向けての提案ではなく、その後色々と討論されていました。

フランス人たちの怒りは今に始まったことではなく、たまたまマクロン政権で表沙汰になってしまったような気もしないのではないのですが、今後のマクロン政権の対応は必須かと言う状況になっていると思います。

今週末もまだデモは続きそうです。
無事にクリスマスを迎えられることを強く願います。