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観光客のいない夏のパリ

夏休みは、パリジャンたちも旅行に出るので、人の少ないパリが楽しめて、とてもいいのですが、今年は、コロナのお陰(せい?)で観光客も閑散としていて、余計に人気が少ないので、パリのメトロなどの治安も残念ながらまた悪くなっています。

というか、フランス全体の治安の悪化(先日は、ニースで昼間から発砲事件があったり、ディジョンではチェチェン人との闘争があったり、と、ここは本当にフランス???と思う時が多々あるのは事実です)で、最近就任したばかりの首相が警備強化の話をして話題になっていました。

失業者もどんどん増えているので、夏休み後の状況を既に心配する人達の声を良く聞きます。
またストライキが始まらない事を強く祈りますが。。。

パリのホテルもレストランも観光地も、外国人観光客よりも、フランス語を話すフランス人の方が多いらしく、今はどこでもそうでしょうが、経済的に大変で、今後本当にどうなるのか、先行き不安な事ばかりのようです。。。

それでも、人の多い場所にバカンスに行く人は行き、沢山人の集まる場所で、パーティーをして騒ぎ、感染者も再び増えています。

自粛期間が長かったし、夏だもの、思いっきり楽しみたい!と言う気持ちは、本当に良く分かりますが、今回ばかりは、色々セーブしてしまいがちな夏休みです。。。


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