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海外生活に有り難い日本食材

来年の9月で、私の在仏期間もとうとう20周年になりますが(全く信じられません!)、当初の夢であった、海外で外国語を使って生活する、仕事をする、という目標は達成し、今は家庭を築いたことで、子育てと家事とヴェルネゾンの蚤の市のお店を抱える主人の支えをする毎日となりました。

当時はまだ、180度思考の違うフランスでやって行く事の難しさ、海外生活の不便さばかりが目立っていましたが、今となってはそれも懐かしく。。。

現在は、フランス在住の日本人も増え、日仏カップル、料理界、モード、音楽等の芸術において、名を馳せる人達が多くなり、日本の文化も良く浸透したことで、フランス人の日本や日本人への理解や興味が増してきたように思います。
日本人が持つ、他文化への興味や許容範囲もおそらくなかなかの物だとは思いますが、古いものを大事にして、新しいものをあまり受け入れてこなかった今までのイメージがあるフランスには、今まさに画期的な時期が来ているのでは、とも思います。

そんな中、以前まではオペラ界隈のある日本食材のお店にばかり、和食材が必要になると買いに出かけておりましたが、今では中華街はもとより、韓国食品店、アジア食品店などで、かなりの割合で欲しい品物が手に入るようになったのは、海外在住が長くなる私にとって、とても嬉しい事実となりました。

それでもまだ、時々日本から直接届く小包は、例えそれが日本のスーパーで日常的に見られるものでもとても嬉しく、有り難く思うのは私だけではないと思います。


ひじきと切り干し大根とカレールウと海苔などは、我が家の必需品。
ワカメはこちらで買うことが多いです。
ソフトふりかけは送って貰って嬉しいものの一つで、すぐにおにぎりなどに消えて行きます。。。


ホットケーキミックスがある時の手軽さも素晴らしく。。

渡仏当初の懐かしいエピソードをこのブログを書いていて思い出しました。
姉が遊びに来た時、どうしてもお稲荷さんが食べたくて、母が作ったものを飛行機に乗せて持ってきてくれたこと。。。今でこそ、お稲荷さんの素はこちらでも手に入りますが、当時は本当に有り難く美味しく頂きました。

日本食万歳!



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